30代文系女子の国立大学医学部学士編入合格記

私大文系から社会人を経て一年で医学部学士編入試験に合格した方法と記録

【一長一短】やっぱり医学部学士編入試験では仲間を作ったほうがよい?

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・医学部学士編入試験では仲間は必要?

結論から言うと、作りたい人は作ればいいと思いますし、どちらでもいいと思います。


勉強仲間を作ってみんなで集まって意見を交わしたり、オンラインで勉強会をしたりという人も中にはいると思います。でも勉強というのは一人でもできますし、一人の方が周りのペースに振り回されなくていいという人もいます。

 

私は独学の期間もありましたが、予備校を利用していました。入学時期が他の人とずれていたということもあり、合格するまで一人の友人も作らず終わりました。そういう人は結構います。これを孤独と感じる人もいるかもしれません。私は全く気になりませんでした。模試の成績をペースメーカーとし、今何をやるべきなのかを自分で確認しながら取り組んでいましたので、直前期などにライバルに振り回されなくて逆によかったかなと思っています。友人の成績が自分よりいいことを知ったら、かえって負担になっていたかもしれません。試験日当日に仲間同士で集まって士気を高め合ったとしても、結局は全員が受かるというのはほぼあり得ません。誰かは落ちます。人間関係を考えながら、他人と比較して勉強を続けるよりも、自分のペースを保つことに注力したほうがいいです。

・本当に必要なものはなんでも話せる冷静な友人、信頼できる自分自身

ただ、仲間を作る必要はないというのは試験勉強仲間という意味だけで、医学部学士編入試験という長期にかかる孤独な闘いを乗り切るためには自分の親しい友人は必要だと思います。私は家族にも受験のことを知らせずに勉強を続けていましたが、本当に親しい友人数名には打ち明け、たまに食事に行ったりおしゃべりしたりして鬱憤を晴らしていました。そういう相手は必要だと思います。

 

また、出願時期が近くなってくると志望理由書の書き方で悩むようになってきます。そういったときには、自分の志望理由書を読んでアドバイスをくれるような人が必要だと思います。志望理由書を作り上げる作業はとても重労働です。何度も読みすぎて自分では何を書いてあるのかわからなくなってきたときなど、客観的に読んで感想を言ってくれる存在は非常にありがたいです。それが受験仲間であるか、受験に関係のない友人や家族であるかは問いませんが、そういう存在は確保しましょう。

 

最後に、受験する大学限定ですが、某予備校の集団討論対策では事前に予備校で出会った同じ集団討論試験を受ける仲間たちで結託をするというのもありだと思います。実際に直前期のその集団討論対策の講座を受講していた人たちが本番で同じチームになったりすると非常にやりやすいという話は聞きました(私が受験した年はコロナ対策のため集団討論や集団面接試験が課されなくなった大学が多く、私は経験しませんでしたが)。集団討論がうまくいくと、そのチーム内から合格者が多数出るということが起こります。そんなのはずるい!と思われる方もいるかもしれませんが、現実には受験は情報戦なので、情報を得て実行することができた人が合格を勝ち取ります。なので試験科目に集団討論などがある大学を受ける場合はそういった講座を受講するのも一つの手だと思います。

 

受験仲間は友人でもありますが、ライバルにもなります。でも真に戦うべき相手は自分以外の受験生ではなく、自分自身です。

 

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【結論:合格可能】文系学部卒で医学部編入試験に合格できるのか?

医学部学士編入試験は文系学部卒でも合格可能

・医学部学士編入試験は文系学部卒でも合格可能!

医学部学士編入試験は、経験者ブログを読んでも旧帝大理系学部卒の人、理系大学院で研究していた人のように医学部に入るのにいかにもふさわしい経歴の人が発信した情報ばかりで、文系出身者の合格情報はとても少ない状態です。

 

まず、情報を集めることに難航しました。私が文系出身者向けに情報を発信しようと思ったのもこの経験があったからです。

 

文系出身者ではどのくらいの人が編入試験に挑戦しているかというと、年度により異なりますが、おおよそ受験生の30%程度はいます。では、その30%に含まれた私がどのように勉強したのかお伝えします。

 

・理系科目は必要?

化学、物理、数学等の理系科目が必要か否かは受験する大学によります。生命科学の勉強をする上で、有機化学などの知識が必要となることはあるので、化学(特に有機化学)は勉強したほうがいいでしょう。

 

化学:有機化学はどの大学を受けるにしても軽く勉強しておいたほうがいいでしょう。私も化学は一通り勉強しました。入学した後にも役に立ちます。


物理:受験する大学によります。多少勉強しましたが、私の受けた大学ではほぼ不要だったので、合格したあとにはその分の勉強時間を生命科学に回せばよかったと思いました。


数学:受験する大学によりますが数学を課す大学は少ないです。経済経営系学部にいた頃に数ⅢCまで勉強しましたが、だいぶ忘れていました。2科目型(英語+生命科学)の大学であっても統計を課す大学はあるので、余裕があれば統計を学んだほうがよいかもしれません。ただこれは人によって意見が違い、統計は出題されたとしても他の受験生も解けないので全くやる必要がないという人もいます。受験する大学の過去問を見て判断したほうがよいかもしれません。

 

・でもやっぱり運の要素が強いんじゃないか?

合格については運の要素はあります。ただそれは誰にでもどんな試験についても言えることなので、まずは動いてみないとチャンスも得られません。私が一番怖かったのは、あまりの辛さに自分の志が折れて途中で諦めることになるのではないかということでした。


この試験を誰にでもお勧めするかというと、私は絶対にお勧めはしません。やはり、多くの方が途中でキャリアを中座して、受かるかもわからない試験に自分の生活すべての時間を捧げるわけですから、リスクはとても高いです。私も文系学部時代の先輩に後から、「応援はしてたけど、当初はやめるべきだと思ってた。受かった今だから言えるけど」と言われました。

 

・理系出身者となにが違うのか?

①志望理由書の作成に苦労する。

文系出身者は私のように全く医療と異なるバックグラウンドからの受験をしている人がほとんどです。編入試験は面接の配点が高く、面接は基本的に志望理由書を元に行われるため、医学部入学に値する志望理由を文系出身者が作り上げるには相当な時間と労力を必要とします。

 

志望理由書の作成について、試験が始まる前の時期から準備できたほうがいいと考え、合格経験者の立場から添削をサポートするサービスを始めました。関心のある方は記事の最後のリンクからお問い合わせ下さい。


②働きながら合格するのは至難の業。

理系出身の方で特に生命科学系を学んできた方、薬学部出身の方は、既に生命科学の知識の土台があるため勉強にも余裕があり勤務しながら受験することができると思います。しかし文系出身者はそうはいきません。実際に私の周りでも全く仕事のペースを変えずに合格している文系出身者はいませんでした。

 

・大事なこと

志望校を早期に絞ることです。医学部学士編入試験では、「第一志望校=自分が受かる可能性が一番高い大学」であって、志望校は自分が行きたい大学順に決めるものではありません。例えば、関東の大学に行きたいと初めから絞ってしまうと、受けられる大学がかなり絞られてしまいます。自分の経歴を踏まえて、受かる可能性が一番高い大学から順に志望校とするのが良いと思います。志望校が決まれば、後はその大学向けの対策を徹底的にします。勉強で寄り道をしている暇はないので、志望校はなるべく早めに決めるべきです。


また、文系出身者であるならば、初期の頃に科目をどうするか、多科目型の大学も視野に入れるのか、それとも2科目校に絞るのかがかなり重要です。途中から学ぶ科目数を増やすのはとても大変ですし、たいていの場合試験までに間に合いません。また募集要項に縛りがなくても文系出身者の合格実績が全くない大学もあるので、そのような大学は始めから志望校から外さなければいけません。

 

地域枠が使えず、他の理系・医療系出身受験生と競わなければいけない文系学部出身者にとって、英語は得点源にしなければなりません。TOEICTOEFLを課す大学は、事前に換算得点がある程度予測できる点で有利です。逆にTOEFLの高得点を要求する大学は、コメディカル・院卒研究者を求めている可能性が高いのですが、TOEFLスコアが要求水準に達していれば、生命科学で多少失敗しても合格できる可能性が高く、応募するだけの価値はあります。

  

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